プログラミング入門
アルゴリズム(手順)をコンピュータの言葉に翻訳するのがプログラミング。変数と、順次・分岐・反復のコードの書き方を、合否判定の例で10分でつかむ。
make sense 編集部 ・ 公開 2026/6/17
前回、手順の設計図(アルゴリズム)が描けるようになりました。 今回はそれを 実際のコード にします。例はやさしい Python で書きますが、 大事なのは言語ではなく「3つの部品がそのまま出てくる」という事実です。
まず変数って何? ― データを入れる「箱」
プログラムは、数や文字を 変数(へんすう) という箱に入れて扱います。
ten = 75 # 「ten」という箱に 75 を入れる
namae = "山田" # 文字も入る
ここで = は数学の「等しい」ではなく、「右の値を左の箱に入れる」(代入)という命令。
ここだけは数学と意味がちがうので、最初は意識して。箱の中身はあとから入れ替えられます。
ten = 75
ten = ten + 10 # 今の中身75に10を足して、また ten に入れ直す → 85
部品1:順次はどう書く? ― 上から順に
書いた順に、上から下へ実行されます。これが基本中の基本。
a = 3
b = 4
print(a + b) # 7 と表示される
前回の「米をとぐ → 炊く → 盛る」と同じ。並べた順に動く、それだけです。
部品2:分岐はどう書く? ― 条件で道を分ける
if を使うと「もし〜なら」を表せます。前回のひし形(分かれ道)が、そのままコードに。
ten = 75
if ten >= 60:
print("合格")
else:
print("不合格")
ten >= 60 が成り立てば「合格」、そうでなければ「不合格」。
フローチャートのひし形が、まるごと if 〜 else になっているのが分かりますね。
部品3:反復はどう書く? ― くり返す
for や while で「くり返し」を表します。同じ作業を何回もコンピュータに任せられます。
for i in range(3):
print("がんばれ") # 3回表示される
「皿が全部きれいになるまで洗う」が、コードでは「3回くり返す」のように書ける。 手作業ならうんざりするくり返しを、一瞬で。ここがプログラミングの気持ちよさです。
3部品を組み合わせるとどうなる? ― 合否を順番に判定
順次・分岐・反復を入れ子にすると、もう立派なプログラムです。
tensuu = [80, 45, 60] # 3人の点数
for ten in tensuu: # 反復:一人ずつ取り出す
if ten >= 60: # 分岐:60以上か?
print(ten, "合格")
else:
print(ten, "不合格")
出力:
80 合格
45 不合格
60 合格
前回の3部品(順次・分岐・反復)が、そっくりそのまま出てきました。 「アルゴリズム=部品の組み立て」「プログラミング=それを翻訳」。 ほら、ぜんぶ一本につながっています。
これで「コンピュータとは何か → 0と1 → 手順 → コード」が一本でつながりました。 このシリーズはここまで。次は、書いたプログラムで何をする?という話 ―― 身のまわりの困りごとを情報技術で解く 問題解決の進め方 のシリーズに進みましょう。
よくある質問
- Q. 変数とは何ですか?
- A. データに名前を付けて入れておく「箱」です。中身を後から入れ替えたり、計算に使ったりできます。プログラムが値を覚えておくための仕組みです。
- Q. プログラミングに才能は必要ですか?
- A. 不要です。前回のアルゴリズム(順次・分岐・反復)を、言語のルールに置き換えるだけ。手順さえ描ければ、順番に書いていって誰でも動かせます。
- Q. なぜ「=」が「等しい」じゃないの?
- A. 多くの言語で = は「右の値を左の箱に入れる(代入)」という命令だからです。等しいかを調べたいときは == を使います。最初に戸惑いやすいポイントです。
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