数学
約10分
三角比の相互関係 ― 1つわかれば残りもわかる
tanθ=sinθ/cosθ と sin²θ+cos²θ=1 の2本だけ覚えれば、どれか1つの三角比から残り全部を逆算できる。図とピタゴラスの定理でやさしく腑に落とします。
make sense 編集部 ・ 公開 2026/6/12
は別々のものに見えますが、ガッチリつながっています。 今回はその関係を2本だけ紹介します。暗記するのは2本だけ。ラクですよね。
関係その1:tan って sin と cos で作れる?
定義を思い出しましょう。
この2つを割り算してみます。すると斜辺がきれいに約分で消えるんです。
つまり、
要するに、tan は sin と cos から作れる。3つ目を別腹で覚える必要はありません。
関係その2:なぜ sin²θ + cos²θ = 1 になる?
ここが今日のメインディッシュ。といっても、出どころはピタゴラスの定理です。
斜辺を 、対辺を 、隣辺を とすると、ピタゴラスの定理から
両辺を で割ります(ここがミソ)。
ここで 、 でしたよね。そのまま代入すると、
はい完成。これが三角比でいちばん大事な公式です。 は の意味で、 「サインの2乗」と読みます。書き方がちょっと変なだけで、ただの2乗です。
この式、何がそんなにエラいの?
sin と cos のどっちか一方がわかれば、もう片方も計算で出せるんです。これが効きます。
たとえば のとき、 を求めてみましょう。
が鋭角(〜)なら は正なので、
さらに関係その1を使えば、 も即ゲット。 1個わかれば芋づる式に全部わかる。これがコスパ最強と言った理由です。
次回はいよいよ直角三角形を卒業。直角がなくても使える正弦定理・余弦定理の入り口です。
よくある質問
- Q. 覚えるべき相互関係の式は?
- A. tanθ=sinθ÷cosθ と、sin²θ+cos²θ=1 の2本だけです。この2本でsin・cos・tanを行き来できます。
- Q. sin²θ+cos²θ=1はどこから導ける?
- A. 直角三角形にピタゴラスの定理(対辺²+隣辺²=斜辺²)を当てはめ、両辺を斜辺²で割ると導けます。
- Q. sinの値だけからcosやtanは求められる?
- A. 求められます。sin²θ+cos²θ=1でcosを出し、tanθ=sinθ÷cosθでtanも出せます。鋭角なら符号は正です。
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この勢いで、もう1本いっとこう。
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